川空礼将
プロジェクトリーダー・触覚優位者(視覚聴覚障がい)
プロフィール 1991年平成3年5月2日生まれ。特技は柔道(視覚障害者全国学生大会 優勝,国際ユース大会などで銀メダルなど賞歴多数。現役の有力選手の一人)。趣味は子供とあそぶこと、外出すること,さかな釣りにいくこと。夢は、結婚して幸せな家庭をもつこと。 広島県立広島中央特別支援学校を卒業、 国立障害者リハビリテーションセンターなどを経て現在、広島で母と暮らしながら、就労移行事業所 リタリコワークス広島に所属している。映画「もうろうをいきる」(西原孝至監督)出演などメディアを通して,視覚・聴覚障がい者の現状を社会へとつたえている。
どんなプロジェクト?
ハプティカプロジェクトとは
『顔のマッサージで世界をほぐすプロジェクト』です
顔の表情はココロのカタチ。顔をほぐすこと、ココロはやわらかくなる。だれもが、みんな、それぞれの才能をもっていて、
ココロがやわらぐと、みんなそれぞれの才能を発揮できる。
お互いの才能をみつけあえば、社会はあたらしい感性の世界にかわる。
ハプティカの想い
1、だれもが、みんな、それそれの才能を持っている。触れ合いをとおして、お互いの才能を見つけあおう。
続きを読む

(ボディタッチ手話をしている手の動きに注目してください)

haptica なるひとびと
わたしたちは,ほんとうは目に頼りきって,いきている
「目の前のこと」をみず,
「目の前のあなた」をみない,
そして,必死になにかを見ようとしている
hapticaなるひとびとは
しっかりと,見ている
あなたの本当のこころのなか..,のことまでもすべて
hapticaなるひとびとの手はやさしい
でも,それは,ほんとうはすべての人々がもっている
やさしい存在のかたち
プロジェクト1
『みんなができる』フェイシャルマッサージ
視覚聴覚障がい者(触覚優位者)によるフェイシャルエステ
触譜を使ってマッサージをデザイン➡︎フェイシャルエステのコーチを目指しています
1回目
6月のはじめてのマッサージレッスンから1ヵ月間、触譜の勉強をしました。
このビデオのマッサージは、川空さん自身が作触したオリジナルマッサージです。
2回目
プロジェクト2
『みんなができる』振動デザイン
視覚聴覚障がい者(触覚優位者)による振動デザイン
触譜を使って振動をデザイン➡︎SHOKKAKU2019(京都大学)で『雨をかんじる』を発表

視覚聴覚障がい者(触覚優位者)が実際に振動触覚をデザインした「触譜」
1 1 1
肌ざわりを4段階であらわす
肌で感じる強さを5段階であらわす
肌で感じる大きさを10段階であらわす

雨をかんじる
1 1 1
1 1 2
1 1 4
4 4 4
こさめのあめがふる
*ちいさくて
やさしいはだざわりで
だんだんあめがつよくなっていつやむのかわかりません
こさめからどんどんあめがばらばらひふにあたる
だんだんと、つよく
4 4 4
あめはつゆにはいるとゆきにくらべて
つぎのひがはれといわれたのに
きゅうにつよいあめになことがある
あめがつづく
だんだんあめが、やっとやみだす
3 3 3
2 2 1
1 1 1
By norimasa .K
雪をかんじる
1 1 1
1 1 1
1 1 1
あめとはちがって
ゆきがひふにあたるのが
あめよりよわい
おおゆきになっても
ゆきのばあいはあめより
よわく
なめらか
1 1 1
1 1 1
1 1 1
ゆきはあめとはちがって
おおゆきのながいゆきから
だんだんとよわくなる
それがゆきです
1 1 4
1 1 4
1 1 4
1 1 4
1 1 4
1 1 4
ゆきは
あめにくらべて
ふわふわしたかんじで
ひふにあたりますが
ばらばらにゆきが
かおにおちてくるから
おおきくかんじるよ
By norimasa .K
雪と雨の作品を比べると、雪の作品では最後に触感が急に大きくなっています。その理由を作者は「雪は雨とちがって、どれだけ大雪になっても肌で感じる雪は変わらず柔らかくて小さい。最後に触感が大きくなっているのは「空を見上げた」から。空を見上げると、顔に雪が、ばらばら落ちてきて大きくかんじる」と説明しています。
私たちは「見て判断する」と、肌で感じることをやめている。彼の作品はそんな視聴覚に偏った私たちの感性を鋭く突いています。
プロジェクト3
『みんなができる』エステ講師
視覚聴覚障がい者(触覚優位者)による、触譜を使ったレクチャー
触譜を使って振動をデザイン方法やフェイシャルマッサージとフットマッサージの方法を
視覚障がい者、聴覚障がい者へ指導する講師をめざす(触覚協会が行う講習会及び検定レッスンでの講師)
プロジェクト4
『みんなができる』ダンス
振動触覚でリズムをつくる
振動をつかって、バリアフリーメディアの開発にも力をいれる。例えば聴覚障がい者のダンサー(筑波技術大学ダンスチーム)と音楽から触覚を取り出し振動触覚とする技術開発を行ったり、映像作品に音楽にかわって振動触覚をつける技術の開発をおこなったりしています(ICCにて作品を展示, 2018).
2019年6月「ハプティカなる人々プロジェクト」を発表(京都大学)



.jpg)